Cocoons and Psychology
撒かれた場所と心理学
いつも忙しそうで楽しそうに学生生活を送っている。元いた場所では自由は少なかった。
これ程クラス委員に適切な人材はいないだろう。
個性豊かな人材が集まる学園で、異論無く彼女はそのポジションを得た。
人のために働くこと、戦うことが園村は好きだ。
他人に深く踏み込むことが好きだ。
その自由がある学園が大好きだ。
いつか卒業しなければいけないのが、残念だ。
この先は物語の未来の話。
死から回復した後、何かがおかしいと思った。
自分が自分でない気がした。
思考を纏めるときに識らない慣性が働く。
学校には戻らなかった。あれだけ大好きだったのに。そこにある何かを恐れた。
暫くしてプシケイに選ばれた。圧倒的な情報の流入。
残り少なかった彼女の自我は、そこでたち消えた。