trauma,organon,dialektike
魔述、理論武装討
【狩立てる赤】の理論武装は、当然と言うべきか鞭である。
軟鞭=ウィップ(長い)と硬鞭=ロッド(短い)を打ち分けることができる。
蛇の骨を連ねたような形状。
彼において特異なのは、他イデアと疑似家族関係を築いていること。
他人と協力することは弱さであり、自分のイズムがたった1つ正当であると主張し、戦うイデアは、協力という発想に至らないのだ。
魔述/理論武装/身体能力
論戦では理論武装使用に偏重が見られるタイプ。
鞭を振るうときの音は、理論武装がこれまで聞いてきた悲鳴。
非常に悪趣味だが、実用的な理由もある。
悲鳴は恐怖を催起する。恐怖はすくみを敵にもたらす。
そうなれば狩りの効率は格段に増す。
勿論彼は、悲鳴がけして嫌いではない。
むしろ好きだ。
知性/意思/狂気/関係
総じて高いパラメーターの中でも、知性値は白眉だ。
相手に合った条件付けを施すには、それだけの知力が求められるのだろう。
自我の押しつけとみられがちな調教も、力ある者に委ねるなら、適切な処置となるわけだ。
意思が強いのは、相手の短期的反発を凌駕するため。
誰だって、躾けられるのは嫌いだ。
それを越えれば、新天地が開けるのに。だから、手を止めないための鉄壁の値だ。
そして相手と周囲を考え、狂いすぎてはいけない。
狂気は自己陶酔だからだ。
結果として、異様でありながら、関係値は悪くない部類に落ち着く。
これが初めて徒党を組んだイデアの首魁だ。