2023年4月30日 ClosedCircle

16歳の留学生|ツァリーツァ

Shape of Heart

こころのかたち

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極東からやって来た16歳の留学生。
日本では年齢制限があってできない実験を行うため、数多の障害を乗り越えてやって来た。
はっきりとした澄んだ瞳が印象的であるが、それはどこか凍り付いている。
誰にも明かせない決意と秘密を原動力に、彼女は駆動する。

年齢に見合わない重い運命は、どこかアナと重なる。
片方は熱く、片方は冷たい。

Cocoons and Psychology

撒かれた場所と心理学

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碧く揺るがない決意。真夏に降り立った新雪のような、冷気と儚さを併せ持っている。

結晶病菌による”記憶の受け渡し”を研究するため、彼女は海を越えた。
記憶の移動は、本来なら教えるという迂遠な方法しかない。
それにしても夾雑物が入り込み、元の純粋さが必ず失われる。
伝言ゲームがその例だ。

もっと直接的な伝達法。
結晶病菌以外に、彼女には心当たりがある。
だからこそ、この2つに共通点があるのか。実用化は成るのか。
急いで識る必要があった。
冬までに何かを掴まなければならない。

この先は物語の未来の話。
学びは多かった。
痛みもそれだけ多かった。
記憶の受け渡しとは時に、元あった思考を、根本から覆してしまうものなのだ。
あることを識る前と識った後、同じ考えでいられる保証はない。
同じ人間でいられる確証はない。

そんな頼りない人間が強くあるには、どんな縁(よすが)があればいい?
答えは間に合わなかった。

Persons Involved

関係者

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彼女といると世界の広さを感じる
何が起きてもかまわない自由な世界

共感による痛撃を極限まで薄める
ための笑顔が、時折辛い

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